約 164,974 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3391.html
京太郎「こんなにたくさん女の子がいるんだ、俺にも彼女くらい出来るはず…」 京太郎「よし!じゃあハギヨシさんに告白しよう!」 京太郎「って男じゃねえか!ダメだろ!」 京太郎「まあ安価は絶対だしな…どうせ告白しても成功しないだろ…」 京太郎「それじゃあ行ってくるか…」 ハギヨシ「それで話というのは?」 京太郎「いや実はですね…」 京太郎「前からあなたの事が好きでした。付き合ってください。」 ハギヨシ「!?」 京太郎(やべー…言っちまったよ…) ハギヨシ「それは…本気で言ってるのですか…?」 京太郎「はい?」 ハギヨシ「本気で言っているのかと聞いているんです。」 京太郎「え、ええ…もちろんです。」 ハギヨシ「そうですか…分かりました…」 京太郎(怒らせちゃったかな…) ハギヨシ「実は私も貴方の事が好きでした。喜んでお付き合いさせて頂きます。」 京太郎「えっ」 ハギヨシ「それでは服をお脱ぎ下さいませ…」 京太郎「えっ?いやっ、ちょっ…やめ…」 大沼「何をしとるんじゃ!お前ら!」 京太郎「あなたは確か…大沼プロ!」 ハギヨシ「ちっ…邪魔が入ったか…」 大沼「まったく…近頃の若い奴は…ワシも一緒にやらせんか!」ポロンッ 京太郎「」 大沼「ほれ、さっさと尻を出さんか。」 京太郎「ちょっ…やめっ…」 ハギヨシ「お待ち下さい。私の方が先です。」 大沼「なんじゃと!老人に先に譲らんか!」 ハギヨシ「いいえ。こればかりは譲る訳にはいきません。」 京太郎(何なんだこいつら…) 大沼「さっさと譲らんか!この若造が!」 ハギヨシ「いいえ。こればかりは絶対に譲れません。」 京太郎「二人とも落ち着いて…」 大沼 ハギヨシ「うるせえ!黙ってろ!」 京太郎「(´・ω・ `) 」 ハギヨシ「分かりました。ならばどちらが京太郎様を満足させられるか勝負しましょう。」 大沼「ふん…小癪な…まあ良いだろう…」 大沼「それでルールは?」 ハギヨシ「お互いに挿れ合って先にイった方が負けという事でどうでしょうか。」 大沼「良いだろう…ワシに勝負を挑んだ事を後悔させてくれるわ!」 京太郎(今のうちに逃げよう…) 京太郎「やっと逃げてきた…まさか裸のまま追ってくるとは…」 京太郎「偶然警察の人にすれ違わなかったらヤバかったな…」 照「君は確か咲の高校の…」 京太郎「そういうあなたはチャンピオンの宮永照じゃないですか。こんなところで何を?」 照「それはこちらのセリフ。きみこそ何をしているの。」 京太郎「えーとですね…ちょっと危ない奴らから逃げて来たというか…そういうあなたは何を?」 照「「すがきょうたろう」とかいう咲にくっつく虫がいるそうなので始末しにきた。」 京太郎「えっ」 照「ところでまだ君の名前を聞いていなかったけど…」 照「君…名前は?」 京太郎「え…えーと赤木しげるです!」 照「アカギ…?どこかで聞いた事がある名前…」 京太郎「いやちょっと色々とやってるんですよ…はは…」 照「まあすがきょうたろうじゃないならいいよ。」 ハギヨシ「京太郎様…私達から逃げてこんなところで何を…?」 京太郎「お前…どうしてここに…」 照「おい…京太郎とはどういう事…?」 ハギヨシ「フフフ…今度は逃がしませんよ…」 京太郎(色々やべえ!こうなったら狂言を吐いて場を混乱させるしかない!) 京太郎「こいつが須賀京太郎です!錯乱して俺と中身が入れ替わったと思い込んでいるんです!」 ハギヨシ「なっ…」 照「そうなの?」 ハギヨシ「いやそんな訳無いでしょ!」 京太郎「やっぱコイツ錯乱してますよ!咲さんに手を出す前にやっちゃって下さい!」 照「よし…君たちホモセックスしよう…」 京太郎「うんうん!…って何だってええええええ!?」 京太郎「何でそんな事しなきゃいけないんですか!普通に始末すれば良いでしょ!」 照「いやだってコイツをホモにすれば咲に手を出さなくなるし….それに咲も京太郎にホモになって欲しいって言ってたからな。」 京太郎(咲…お前…) 照「さあ始めよう…逃げようとしたら…わかるよね…?」ギュルルルルル 京太郎「うう…」 ハギヨシ「( ´ ▽ ` )」 照「さあ早く」 ハギヨシ「wktk」 京太郎(もう終わりか…さようなら俺の童貞と処女…) 大沼「やめんかお前ら!」 京ハギ照「!?」. 京太郎(げええええ!よりによって今一番来て欲しくない奴が!) 京太郎(ん?待てよ…これを利用して…!) 京太郎「あのチャンピオン…ちょっといいですか?」 照「何…?」 京太郎「実は大沼プロはホモなんです。なので大沼プロとヤらせた方が色々と良いかと。」 照「そうなの…?ならそうしようかな…」 京太郎(よっしゃああああああ!) 照「さあ…早く始めて…」 ハギ 大沼「いやいやいや!」 照「…」ギュルルルルルル ハギ 大沼「はいいいい!」 京太郎(今のうちに逃げる!) 京太郎「やっと家に着いた…もう疲れた…」 京太郎(よく考えたら彼女を作ろうとしたらこうなったんだよな…もう彼女なんかこりごりだ…) 咲「あ!京ちゃんどこいってたの!」 京太郎「おう咲…ちょっと色々とな…」 咲「もう!心配させないでよ!すごく心配してたんだからね!」 京太郎「ごめん…」 咲「本当に悪いと思ってる…?」 京太郎「ああ…当然だろ。」 咲「ならキスして。」 京太郎「えええ?ドユコト?」 咲「本気で悪いと思ってるんでしょ?なら謝るかわりにキスして。ね…?」 京太郎(えーとつまりこれは告白ですか!?咲が!?俺に!?) 咲「早くしてよ…誰か来ちゃう…」 京太郎(こいつこんなに可愛かったっけ…?くそっ咲の癖に!もうやっちまえ!) チュッ 咲「んっ……はあっ」 京太郎(やっちまった…) 京太郎「…咲…何でこんな事を…」 咲「何でって?決まってるでしょ…京ちゃんが好きだからだよ。」 京太郎「そうか…………咲」 咲「何?京ちゃん?」 京太郎「好きだ。付き合ってくれ。」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6237.html
特別編 執事とバレンタイン ※本編との関係も一切ない特別編です。普段と違う形で書いてます ※大体色んなとこを参考にしたりイメージだったりなので、理解できるかどうかは個人差があります ※深夜テンション。ちょっと変態度高めでマニアックな内容なので、苦手な方はスルーでお願いします 2月13日 龍門渕邸 京太郎「バレンタインですねー」 ハギヨシ「えぇ、バレンタインです」 京太郎「あるところでは愛の誓いの日、またあるところでは聖バレンタインだかなんだかの命日だとか」 ハギヨシ「いいではありませんか、愛の日」 ハギヨシ「恋する乙女こそ美しい、というのは真理だと思いますよ」 京太郎「そりゃ分かりますけどねー。愛を誓う相手もいなきゃテンション上がりませんよ」 ハギヨシ「まぁそれもまた真理、それもまた宿命です」 京太郎「真理は残酷だ……そーいえば、バレンタインといえばチョコ、チョコと言ったら……」 ハギヨシ「……なるほどなるほど。チョコまみれ、裸チョコですね」 ハギヨシ「視覚的には素晴らしいでしょう。また、『私を食べて』という意味としてもまたそそられるものもあります」 京太郎「ロマンですよね。チョコと一緒に私もあげる、みたいなシチュエーション」 ハギヨシ「えぇ、ロマンです……そして、ロマンで終わらせた方がいいものでしょう」 京太郎「っ……えぇ、予想はしてました。多少なりとも料理をするものとして、分かってはいましたが……厳しいですか」 ハギヨシ「はい……衛生面ではもちろん保障できませんし、何より火傷します」 京太郎「チョコをドロドロにですからね。それなりの高温になるんですね」 ハギヨシ「えぇ……実際に仕事でプレイをしたことがある方曰く、『チョコレートが体温で温まり生ゴミのような臭いがひどかった』とのことです」 京太郎「あぁ……現実とは非常ですね」 ハギヨシ「クリスマスの二の舞になりますが、裸リボンが現実的ですね」 京太郎「ある意味緊縛プレイの一種ですからね。そのまま絡まって動けなくなって……というのもいいですよね」 ハギヨシ「それか……媚薬ですかね」 京太郎「盛るんですか?」 ハギヨシ「いえいえ。チョコレートも一種の媚薬とも言われています。実際に微量ではありますがそういう成分も含まれていると」 ハギヨシ「逆チョコと言ってチョコを送り、実は媚薬効果付きとネタバラシをする」 ハギヨシ「そのまま乱れさせ、媚薬のせいだからと言う相手に、媚薬成分は微量だと更なるネタバラシを」 ハギヨシ「ある意味テンプレートではありますが、王道こそ素晴らしい」 京太郎「あぁ最後のネタバラシの時の顔とかすっげぇいい顔でしょうね」 ハギヨシ「全くですね……さて、そろそろ焼き上がりの時間ですかね」 京太郎「えぇ、後は仕上げをするだけで明日のためのチョコケーキは完成ですね」 京太郎「さて、遠方の人達用のものも作らないと」 ハギヨシ「でしたら、少々難易度は高いですが良いものが」 京太郎「へぇ、どんなものですか?」 バレンタイン、それが素晴らしい日になるか忌むべき日になるかは人それぞれ 各々の想いを胸に、その日を迎えるだろう 当日、某男子高校生からの逆チョコで女子としての自信を失いかけた者が多数いたりしたのは、また別の話 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6213.html
特別編 本編とは完全に別の世界での下ネタ、というかエロ日記2 どことは言いませんが、某所で本編が終わった記念に書きました ※京太郎以外みんな下ネタエロボケ連発します。パロとかパクなんとか、その辺りです ※キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ、な内容なのでそういうのがNGな人は数レスほどスルーでお願いします ※この特別編に限っては、苦情、文句等は『一切受け付けません』。ヤられたら倍返しって言ってたドラマがありましたね ※ここまですべて許容できる人のみ、続きをどうぞ 京太郎「ふぅ、掃除はこれくらいで」バサッ 京太郎「っと、やべ。書類とかノート落としちまったな」パラッ 京太郎「ん?このルーズリーフは……」ペラッ 清澄高校麻雀部 女子日誌 ×月○日 「という訳で、これから女の子だけで書いていくわよー」 「女子だけか?京太郎は抜きで?」 「須賀君から抜く……いいですね」 「5人で抜くのかー、豪華だじぇ」 「5対1……多人数プレイですね!」 「まぁ男の子がいたら話しにくいこともあるし?こういう形で発散しましょうってことよ」 「あー、女子には普通だけど男子にはきついって下ネタあるしなー」 「生理中の話などでしょうか。確かに生理中のプレイは人を選びそうですが、私は望まれるなら……」 「私はちょっと嫌だじぇ。身体はちっこいけど結構重くて」 「もっと話したいけど、京ちゃんあんまりやりすぎると突っ込まないで耳塞ぐからなー」 「それじゃ、これからどんどん書いていきましょ。いつか須賀くんに見せると考えれば、興奮するようなやつを!」 「「「「おー!!!」」」」 京太郎「…………なんだこれ」 京太郎「5人で何やってんだ……読まない方がいいか?」 京太郎「……でもこういうのはついつい手が動いちまうんだよなー」ペラ 清澄高校麻雀部 女子日誌 ×月△日 「須賀くんが胸で反応しません」 「京ちゃんは首筋だよ」 「結構マニアックね」 「何かきっかけでもあるんじゃろか?」 「今度、全員で首筋を見せるじぇ!」 「いいわねー。元からショートの娘達も、髪を上げたりで出来なくは無いわよね?」 「全員で京ちゃんを誘惑ですね!」 「いいですね。当日は下着無しでいきましょう」 「のどちゃん、今も無いだろ?」 「そもそも今日下着穿いてる奴おるんか?」 「「「「…………」」」」 「で、決行は土曜でいいわね?」 「異議なしです」 京太郎「……結構早くからばれてたか」 京太郎「前に示し合わせたように全員がポニテだったり、髪を上げてたりしたのはこういうことか……」 清澄高校麻雀部 女子日誌 △月□日 「最近須賀くんがいないとつまらないわよね」 「確かにな、今や普通にボケてもつまらん」 「あのツッコミがいいんですよね。こう、たまに激しくされるのがまた……」 「咲ちゃんは昔からあれを受けてたのか。羨ましいじぇ」 「うん。でも私は最近の方がいいかな」 「あら、つまり1人じゃつまらない?何、多人数の方が好み?」 「まとめたりした投げやりな扱いは……あ、想像したら濡れてきます」 「ううん、突っ込まれるのもいいけど、最近はいろんな人と打つのも楽しくて」 「ふふふ……またいじめ甲斐がある人と打てないかな♪」 「咲のSっ気はまだまだ加速するみたいね」 「はい!この犬めをもっといじめてください!!」 「じゃー、明日は京ちゃんからのツッコミ無しとか?」 「そ、そんな!放置プレイなんて……いいですね!!」 「守備範囲広いのー」 京太郎「……ツッコミってなんだろう」 京太郎「やめた方がいいのか?いやでもそれだと……」 京太郎「くそ、どっちに転がってもこいつらの思い通りかよ」 清澄高校麻雀部 女子日誌 ☆月◇日 「前から思っとったが、これに京太郎のことばっかり書いとらんか?」 「確かに……女子だけの話のはずなのに京太郎のことばっかりだじぇ」 「言われてみれば……最近須賀くんがいないとついつい須賀くんのことばっかり書いちゃうわね」 「須賀くんがいないと寂しいということでしょうか……」 「つまり……京ちゃんは私達にとって……」 「「「「「ご主人様?」」」」」 「……メイド服着てからの主従プレイならまかしとけ」 「よーし、私はタコスをSっ気たっぷりに食べさせてもらう流れからで!」 「じゃあ私は年下に調教されちゃうかー」 「ご主人様のためでしたら私はなんだってやります。命令とあればいつどこでどのようなプレイでも!」 「幼馴染はご主人様……Mになるのもいいかもなぁ……」 京太郎「……やべー、期待とかしてなかったけど予想以上にマジやべー」 京太郎「なんて方向で狙われてんの?……これマジで迫られたら逃げれるか俺?」 清澄高校麻雀部 女子日誌 ?月?日 「もし、これを京ちゃんに見られたらどうするんですか?」 「隠してるものを暴かれるのは興奮しますね」 「京太郎が乙女の秘密を覗き見か……ありだじぇ」 「脱がされるって焦らされるみたいでいいんじゃよな」 「そうねー……須賀くんが隠してるものをこっそり見たりするような人じゃないとは思うけど……その時は」 「その時は?」 「逆に須賀くんを調教しましょうか」 「縛るんですか?縛られるんですか?」 「拘束してタコスを口移しとか?」 「メイド服フリーサイズの用意はできとるぞ?」 「そんな……京ちゃん相手なんて……楽しみすぎて我慢できなくなるよぉ……」 「いい案がいっぱいねぇ」 「ね、須賀くん」 「見 た わ ね ?」 京太郎「うおっ!?」 京太郎「び、びっくりするなぁ……いきなり赤文字で丸々1ページ使うから……」 久「ちなみにその赤、破瓜った時の血なんだけどね?」 京太郎「ここまで血出てたらこんなん書いてる場合じゃねーよ!!」 京太郎「……あ」 和「ふふふ」 優希「にっ」 まこ「くくく」 咲「あは」 久「ねぇ、す・が・く・ん?」 京太郎「…………」 京太郎「いやこの最終ページ相当前に書いてたやつでしょう?ルーズリーフだからページのよれ具合とか、書いてるペンのインクとかで色々違いが分かりますよ?」 久「そ、そそそそんなことあるわけないじゃない?」 京太郎「嘘へったくそですね!」 咲「ちぇー。恐怖で震える京ちゃんが見たくて頑張って考えたのに」 京太郎「これ考えたのお前!?結構ホラーだったんだけど!?」 まこ「このためだけにルーズリーフにしたのに、暴くのが早すぎじゃ。せめてもっと溜めがいるじゃろ」 京太郎「なんで俺が駄目出しくらってるですか?」 優希「しかーし、乙女の秘密を覗き見たのは事実だじぇ!」 京太郎「内容いつもの会話と大して変わんなかったじゃねぇか」 和「乙女5人分の秘密は重いのです。という訳で須賀くん」 和「須賀くんの処女で勘弁してあげます」ヴィィィィィィ 京太郎「待て、それは女子でも男子でも簡単にあげたりしちゃダメなものだからな!つーか太っ!!しまえそんなもん!!」 和「私としては須賀くんのがこれくらいだと少々困ってしまうのですが……拡張からですね」キリッ 京太郎「キリッとした顔でとんでもないこと言うのやめなさい!」 咲「えー、じゃあ京ちゃん何するのー」 久「ほらー、脱ぎなさいよー」 優希「脱ーげ!」 まこ「脱ーげ!」 京太郎「何もしないから!唐突に脱衣を希望しない!!」 京太郎「大体、前に俺の日記見たじゃないですか。それも有耶無耶になってたし、これでイーブンでいいでしょう」 久「そうね……確かにみんなで勝手に日記を見たのは悪かったわね」 京太郎「そういう訳で…」 久「分かったわ。じゃあここはひとつ、お互いの初めての交換ってことで」シュルッ 京太郎「何も分かってなかった!!」 まこ「あ、ちょっとメイド服に着替えるから待っとってくれんか?半脱ぎでな?」ゴソゴソ 京太郎「今必要なのはそういう理解じゃないから!!」 和「初めてで6P……思い出深い初体験になりそうですね」ニコッ 京太郎「そんなセリフでいい笑顔しない!」 優希「でもこれじゃ京太郎の初めてもらえるのは1人だけだじぇー?処女捧げるだけかー?」 咲「1人は和ちゃんが持ってきたやつでヤるとして……3人はどうしよっか」ヴィィィィィィ 京太郎「それだけはやめろぉ!!」 咲「そんな……私は京ちゃんに(ツッコミ)処女捧げたのに……」 京太郎「おい、言葉足りねーぞ」 久「『それだけはやめろ』、つまり?」 まこ「それ以外はアリじゃな?」 和「やっと、覚悟を決めてくれたんですね」 優希「もうこの際処女捧げるだけでもいいじぇー」 咲「そうだね、それじゃあ京ちゃん、誰からにする?」 京太郎「誰もしねーよ!!だから脱ぎだすな!!半脱ぎもメイドも駄目!!」 咲「首筋は?」 京太郎「……アウト!!」 久「……みんなー、各自ポニテ、もしくはアップにしなさい」 まこ「あいよー」 和「ふふふっ、これに須賀くんは弱いんですよね?」 優希「私のがどうかは知らないが……実はこっそり気を遣うようになってな……」 咲「さぁ、京ちゃん」 咲「みんなで、楽しもっか?」 京太郎「あ……ちょ、待……待てぇぇぇぇ!!」 ※この後何とか逃げ切った カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6224.html
特別編 執事とサンタ ※本編との関係も一切ない特別編です。普段と違う形で書いてます ※大体色んなとこを参考にしたりイメージだったりなので、理解できるかどうかは個人差があります ※深夜テンション。ちょっと変態度高めでマニアックな内容なので、苦手な方はスルーでお願いします 12月24日 午後11時 龍門渕邸前 ハギヨシ「どうも、少し早いですがメリークリスマス、というべきでしょうか」 京太郎「別にいいですよ。それより、こんな時間に手伝って欲しいことってなんですか?」 ハギヨシ「はい。サンタクロースになるので、手を貸していただきたいのです」 京太郎「……サンタに?あぁ、要はプレゼントですか」 ハギヨシ「話が早くて助かります。えぇ、今からサンタクロースとして、屋敷の皆様にプレゼントを配ります」 京太郎「アレですか、寝ている枕元に置いて、朝起きたら、って奴ですね」 ハギヨシ「えぇ、プレゼントを色々選んでいたら少々1人では難しくなってしまって」 京太郎「別に手伝い自体は構わないんですけど、他の屋敷の方に頼めば良かったんじゃないんですか?」 ハギヨシ「いいえ、実は今回のことは旦那様以外、屋敷の皆様は全く知らないのです」 京太郎「え?つまりマジでサプライズですか?」 ハギヨシ「えぇ。本当に予告もやらせも無しのサンタクロースです」 京太郎「……大丈夫なんですか?」 ハギヨシ「ご安心を。既に旦那様の言いつけで皆様休んでおられますし、私はこの家に仕えるもの、不法侵入にもなりません」 ハギヨシ「まぁ性の6時間真っ只中ではありますが、屋敷の外はともかく、中でそんな状況になれる方がいないのは確認済みです」 ハギヨシ「ただ、女性の部屋にも忍び込むので、そこで見つかったら少々困ったことになりますが……」 京太郎「またクリスマスにとんだスニーキングミッションを……よくその旦那様が許可しましたね」 ハギヨシ「こういうことが結構好きな方なんですよ。ほら、お嬢様の父親でもありますから」 京太郎「すっごい説得力ありますね……」 ハギヨシ「という訳でお手伝いをお願いできますか?」 京太郎「やりますとも。そんな面白そうなこと、やらない理由がないでしょう」 ハギヨシ「そう言ってくれると思っていました」 京太郎「ところで、さっきから横にあるその白い袋がプレゼントですか?」 ハギヨシ「えぇ、去年が大人しいものでしたので、今年は少々遊び心を加えてみました」 京太郎「へぇ、どんなものが?あぁ、答えられる範囲でいいので」 ハギヨシ「構いません。むしろ手伝ってもらうのですから、把握していただきたいので」 ハギヨシ「まず……男性の方には主に私のコレクションの一部です」 京太郎「そ、それは!!」 ハギヨシ「えぇ……ふふ、皆様中々いい趣味をおもちのようでして」 京太郎「なんて量のエロ本……メイドもの、主従ものは基本として巨乳眼鏡っ娘ものに露出ものに男装もの…」 京太郎「金髪ロリものに金髪貧乳お嬢様ものまでとは……」 ハギヨシ「当然メイド、主人を調教するタイプのものまで……ふふ、どれも私自ら集め、そして厳選した一品ですよ」 京太郎「そりゃ朝すぐに起きますよ。2重の意味で」 ハギヨシ「そしてこちらは女性の方へのプレゼントですが……あまり直接的なものは一部を除いて避けております」 京太郎「ぬいぐるみやマフラー……怪しげな小ビンやヨーグルトに大きいソーセージ……」 京太郎「……え?これ……下着?」 ハギヨシ「ふふ、お気づきになられましたか。それらはお嬢様、衣様、井上さん、沢村さん、国広さんへのプレゼントです」 京太郎「下着って……色々まずいんじゃないんですか?」 ハギヨシ「いえいえ……例えばこのピンクのフリル付のもの……これは井上さんへのプレゼントです」 京太郎「純さんに?……純さんのイメージに合うとは思えませんが」 ハギヨシ「ボーイッシュな娘が実は乙女チック……古くから親しまれるものです」 ハギヨシ「イメージしてください。男前な行動、しかし実は穿いてる下着は可愛らしいもの……」 ハギヨシ「普段と違うことにふとした瞬間に気付き、恥じらう……素晴らしくないですか?」 京太郎「……なんて、なんて素晴らしいんだ」 ハギヨシ「えぇ、そのためのプレゼントです。私は主や同僚とも言える方に手を出す気はありませんが、こっそり愛ではします」 ハギヨシ「そのためのプレゼントです。まだ何か問題でも?」 京太郎「ありません、ある訳がないでしょうっ!」 ハギヨシ「ご理解いただけたようで何よりです。次に、沢村さんへは、黒のTバックです」 京太郎「ほほぅ、紐ですか。ストレートにエロいですね」 ハギヨシ「えぇ。身だしなみが適当そうですが、巨乳にエロい下着、ストレートなものもいいでしょう」 京太郎「グッド!」 ハギヨシ「そして国広さんへはスタンダードで白と水色のストライプです」 京太郎「一さんにスタンダードな下着!?そんな、一さんは!」 ハギヨシ「えぇ、私服はまぁご存じの通り。主な下着も紐です」 京太郎「なら、どうしてそんなものを!?」 ハギヨシ「ふ、だからこそ、ですよ」 ハギヨシ「あえて、あえて普通の下着を付けることによって、"下着が見られる可能性"が高くなる」 ハギヨシ「普段慣れていないものを付けることによって生まれる戸惑い、そして恥じらい」 ハギヨシ「普段あんな恰好の娘が普通の恰好で恥じらう、それがいいのです」 京太郎「暗○教室で普通の恰好したビッ○先生みたいなものですか……なるほど、あえて露出を減らすことによってエロさを追及する……」 京太郎「なんて、なんてハイレベルな作戦なんだ……くっ、一さんの恥じらいとか超見てぇ!」 ハギヨシ「ふふふ、そしてお嬢様には紫にラメの入ったGストリングス」 京太郎「エロい!ストレートにエロいのきましたね!」 ハギヨシ「えぇ、目立つことがなによりのお嬢様ですので下着も派手なものを好まれます」 ハギヨシ「が、これは派手でかなりのエロさのもの。派手でもしもの時に確実に目立つでしょう」 ハギヨシ「しかしこれは露出がありすぎる、しかし派手……その葛藤」 京太郎「目に浮かびますね!下着を前に悩む姿が!」 ハギヨシ「ふふ、お嬢様がどのような選択をするか……楽しみですよ」 ハギヨシ「最後に衣様には青いスタンダードな下着を」 京太郎「スタンダードですけど大人っぽいデザインですね」 ハギヨシ「えぇ、人より少し小さい。けど下着は少し背伸びしてみたい」 ハギヨシ「微笑ましくもあり、大人の女性としての第一歩です」 京太郎「いいですね。多少アンバランスな感じもしないでもないけど、その頑張ったというのが分かるのが」 ハギヨシ「ふふ、この5つのチョイスは悩みましたよ」 ハギヨシ「おっと、長くなってしまいましたねもう。ではいきましょうか」 ハギヨシ「いざ、聖なる夜に夢を届けに」 京太郎「えぇ。いきましょう!」 これは、聖夜に起こされた奇跡のひとつ それを支えた彼らがどうなったのか、それは分からない ただ、そのプレゼントを受け取った人達に笑顔や赤面が見られたのは確かだろう カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6194.html
特別編 京太郎は今、2 京太郎「ほほう、これはこれは……」ペラ ハギヨシ「いかがでしょう、最近とある伝手から入手したものですが」 京太郎「いやいや、良いものですね」ペラ 京太郎「貧乳物はあんまり趣味じゃないんですけど……これはいいですね」 ハギヨシ「ただの貧乳ではいけません」 ハギヨシ「『貧乳という事を気にしている』事がいいのです。恥じらいがポイントです」 京太郎「恥じらいは大事ですね。『貧乳はステータス』とかいうのも潔くはありますけど開き直ってるだけですし」 ハギヨシ「全くですね。ある意味良くはありますが、私としても恥じらいがある方がいいです」 京太郎「ところで、いいんですか?ハギヨシさんの部屋でお茶ご馳走になって新しいエロ本まで貸してもらって」 ハギヨシ「いいんですよ」 ハギヨシ「鶴賀に行け、そして龍門渕に行け、でしたよね」 京太郎「はい、竹井先輩にそう言われました」 ハギヨシ「残念ながらそういう話は一切聞いていません」 京太郎「やっぱり、部長の嘘でしたか」 ハギヨシ「ふむ……嘘は嘘ですが、おそらくこういうことでしょう」 ハギヨシ「清澄の皆様は今京太郎くんに部室に戻ってきてほしくない」 ハギヨシ「さらに、戻ってきて欲しくないということも知られたくない」 ハギヨシ「故に、このようなことを言った、と」 京太郎「俺、何もやってませんよ?」 ハギヨシ「完全なる仮説でしかありません、これら全てが間違っている可能性もあります」 ハギヨシ「まぁ、女性の中に男性が1人ということは色々気をつかうことが多いですし、これくらいは察してあげるのが紳士です」 京太郎「流石ですね」 ハギヨシ「執事ですから。さて、お茶のおかわりでも淹れましょう。ああ、それとこの前入手したものがありまして」 京太郎「まさか、ついに入手したんですか!?」 ハギヨシ「ええ。とびきり上質の……海外のものです」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6196.html
特別編 彼らのクリスマス 京太郎「ふぅ、こんなもんですかね」 ハギヨシ「ほぅ、見事なケーキですね」 京太郎「いえいえ、ハギヨシさんの作ったものに比べたらまだまだですよ」 ハギヨシ「いやいや、これなら皆さん充分に喜んでもらえますよ」 京太郎「ありがとうございます。おっと、もうすぐ時間ですね」 ハギヨシ「そうですね。ではその前に」スッ 京太郎「えぇ」スッ 京太郎・ハギヨシ「「メリークリスマス」」エロ本交換 京太郎「スタンダードにサンタ服……おお、いいですね。またふとももが」ペラペラ ハギヨシ「クリスマスだからサンタ服……ではなく裸リボンとは……ほほぅ、やりますねこの見えそうで見えないのがなんとも」ペラペラ 京太郎「いいプレゼント交換でしたよ」 ハギヨシ「こちらこそ。それでは、またお会いしましょう」 京太郎「ええ、ではまた」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6187.html
閑話、京太郎のメール(和に対してはいつもの口調だと思って下さい) 京太郎「…………」カチカチ 『もうすぐ2度目の大会です。前回はすぐに負けましたが、今度は負けたくないです』 京太郎「送信っと。まぁ、『不安だどうしよう』なんて書く訳にもいかないしなー」ピローン 京太郎「お、早いな……」カチ 煌『それはすばらですね!!私もまだまだなのでお互い頑張りましょう!!』 和『大丈夫です。いつものように打てば必ずいい結果が残せます。須賀くんが上達しているのはみんなが保証しますよ』 照『今の京ちゃんならすぐ負けたりはしない。頑張って。応援してる』 小蒔『私ももうすぐ大会です。大会前はちょっと怖いですけど、全力を尽くします!一緒に頑張りましょう!!』 竜華『京太郎くん頑張っとるんやし、ずっと負けるなんてことないから安心しやー。なんなら膝枕で運でも分けたろか?』 京太郎「……ありがたいな」 京太郎「……あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す、っと」カチカチ 京太郎「よし、いっちょやってやるか」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3330.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347880416/ 京太郎「ほんっとキツキツですね!とてもアラサーとは思えませんよ!」パンパン はやり「あっ!あぁん!い、言わないでぇ!京太郎君のが大きすぎるのぉ!」 はやり「んんん…!あん!ふぁああ!ああぁ!中でこしゅれるぅ!」 京太郎「こんなにおっぱい揺らして!きっとテレビ見てる人もおっぱいばっかり見てるんでしょうねぇ!」モミモミ はやり「ふぅん!い、いまは京太郎君のだからぁ!京太郎君のものだけだからぁ!もっと強くしてぇ!」 京太郎「これじゃあ牌のお姉さんじゃなくてパイのお姉さんですよ!こんなおっぱいぶるんぶるん揺らして!」モミモミ はやり「やぁ!胸だけじゃやぁ!もっと突いてぇ・・・!」 京太郎「全くわがままなプロですね!お望みどおり激しくいきますよ!」パンパン 京太郎「くぅ!こんないやらしい体なのに、中はこんなキツキツなんて」パンパン 京太郎「そろそろ出しますよはやりさん!」 はやり「出してぇ!中でいっぱい…京太郎君の若い精子いっぱい出して欲しいのぉ!」 京太郎「出るっ!」 ビクンビクン はやり「きたよぉ!京太郎君の精子ぃ!私のなかにいっぱいきてるよぉ!」 はやり「あぁん!イク!私もイっちゃう!おちんぽに精子注ぎ込まれていっちゃうのぉぉ!」ビクンビクン はやり「イク!イク!イっちゃうのぉぉぉぉぉぉ!!」 京「うぅっ…搾り取られ…」ドクドク はやり「ああぁん…はぁ…はぁ…」 京太郎「はぁ…はぁ…」チラ はやり「はぁ…はぁ…白いの、いっぱぁい♥」 京太郎「はぁはぁ」ムクムク 京太郎「まだ満足できませんよ!」 ガバッ はやり「やん☆」 ギシギシパンパンパンパン 京太郎「うっ……」ドピュドピュルル はやり「ん……もっとぉ……」 京太郎「も、もう限界……」 京太郎「はぁ……はぁ……」 はやり「さっ、次いこっか☆」 京太郎「え」 はやり「ほらほらぁ、もっと締め付けちゃうよ♪」グイグイ 京太郎「あの、ちょ」 ムクムク はやり「わぁ☆やっぱり大きくなった☆」 はやり「それじゃあ続きしよっか♪」 京太郎「」 はやり「んっ・・・あっ・・・んん・・・」ギシギシ 京太郎「」 はやり「やだぁ京太郎君ったら☆、15発出したくらいでもう動かなくなっちゃうなんて」 はやり「おねえさんは悲しいゾ♪」 はやり「でもぉ♪ここはまぁだまだ固いままなんだよね・・・ふふっ☆」 はやり「んぅっ!またクるよぉ・・・」 はやり「いっぱい、いぃっっぱい出してね☆」 ドクンドクン はやり「やんっ!やっ、あったかいの・・・中で溜まってくる・・・」 数日後 はやり「はい、お薬の時間ですよ~☆」ザラザラ 京太郎「あ…あ…」ゴクゴク ムクムク はやり「はい、今日もちゃんとおっきくなってえらいねー☆」 はやり「じゃあ早速いれちゃうよぉ♪」 ヌプゥ はやり「んぅ、入ってきたぁ…」 はやり「んん、あぁん、んっ、ふぅぅん…」 はやり「ふふ…京太郎君はぁ、ずぅっと私と繋がってるの☆」 はやり「私のことキツいって言ったんだから」 はやり「一生キツキツの中を味あわせてあげるね☆」 終わる
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6168.html
7月◇日 クラスの友達が喫茶店でバイトを始めた 冷やかしに行ったら大会の時に会った幽霊みたいな人、鶴賀の副将東横桃子さんに会った 見つけた瞬間、あっって言ったら向こうも気付いたらしく、何故か心底驚いた顔をした 少し話してみると、存在感が薄いから気づかれないとか、鶴賀の大将が見つけてくれたとか色々な話を聞いた 存在感が薄い、なんてことないと思うんだがな。おもち的に 普通に可愛いんだし、気づかない奴らがおかしかったんじゃないか?と言ったらなんか笑われた おかしなこと言ったか? その後は会話が弾んで、連絡先を交換した 今度はこの店で別のメニューを試そうという約束をして別れた そうそう、俺のことを京さんと呼ぶから、モモでいいとも言ってくれたな いい奴だったな、モモ ちなみにバイトしてる友達はずっと裏で掃除してたらしい 優希「こいつ、この短期間で一気に女子の連絡先を増やしてるじぇ!?」 まこ「しかもあのステルスを素で見つけよるとは……」 咲「京さんって……私の京ちゃんなのに……」 和「ステルスなんてオカルトありえませんし、私ですらまだ須賀くん呼びなのに……」 久「何気に鶴賀のメンバーの半分以上と連絡先交換してるわね。このまま鶴賀制覇しそうで怖いわ」 7月??日 今日のことは……あまりよく覚えていない 学校に行って、部活に出て、学校を出たのは覚えている ただ……その後何故か見つけた見知らぬ雀荘にフラッと入った どうやら少し場違いな雀荘だったらしい。やばいとこだと気付いた時には、俺は貧血気味だった 頭があんまり回らなくなってきたとき、卓にアゴが尖った白髪の人が入った よく覚えていないが、最終的にはその人が1位で、俺が2位だったような気がする 「よくやった。ところでフグ刺しが食いたいな」とその人が言ったと思ったら、何か高そうな店に居た そこでフグ刺しをご馳走になった。すっげー美味かった そこからは覚えていないが、気付いたら家の近所に居た 本当に所々全く覚えていないから、夢なのだろうか いや、フグ刺しの味はしっかり覚えているし、今も若干貧血気味だから夢じゃないだろう ……今気付いたが、ポケットに何か入っている 透明なガラス製の牌? よく分からないが珍しいものだし、お守りとして持っておこう 久「…………え?冗談とかじゃなくて本当に?」 まこ「おい、なんか噂で聞いたことあるワードがいくつかあったぞ」 優希「いやいやいやいや、さすがに……なぁ?」 和「え、えぇ……何かの間違いでしょう。よく覚えていないって、ありますし……」 咲「アレ?よく見たら日付もなんか読めない……京ちゃん?」 7月▽日 今日から短期間、染谷先輩の家でバイトを始めた といっても卓に入ると負けっぱなしでお客さんに教わることの方が多かった だけど教える方が好きな人もいるのか、常連さんにそこそこ気に入ってもらえたようだ 何人かの常連さんには染谷先輩の彼氏か?とかからかわれたがただの後輩だと言った 俺なんかには染谷先輩みたいな優しい人もったいない その後も部では気にかけてもらっていること、普段から気遣いなどができること、急に頼んだのにバイトをさせてくれたことなどを話した 途中飲み物など持ってきた染谷先輩の顔が赤かったが、夏風邪だろうか バイト初日はそんな感じで無事に終わった ただ常連の人達がこれからもよろしく、と意味深に言ってきたのはなんだったんだろう 終わった後、染谷先輩が余計なことを言うなと言われたが、事実しか言ってない そう言ったら腹を一発殴られて「……バカ」と言われた 何かミスしたか? 久「落としたわね」 和「落としましたね」 咲「落としたね」 優希「ウェルカムだじぇ」 まこ「やかましい!」 久「で?どんな感じだったのかしら?」 まこ「どうもこうも!……からかってきよる常連にやれ優しいだの世話になっとるだの本気で言うてくれて!……おかげで彼氏はどこじゃって言われるわ」 咲「多分京ちゃんは気づいてませんよね」 優希「だからタチが悪いじぇ」 和「それにしても須賀くん大会前にバイトしてたんですね」 まこ「あぁ……あの阿呆、応援のために別で行くつもりやったわ。自分がわしらと一緒に行くって思うとらんかった」 久「は?……ちょっと、一緒に行ったし、部屋は別だけど宿は一緒だったじゃない」 まこ「どーもわしら5人だけで行って、自分は別じゃと思うとったらしい」 咲「な、なんですかそれ!」 まこ「女子5人に男子1人だから、じゃと。さすがにブチ切れたわ」 和「お人好しにもほどがありますよ……」 優希「まぁ、そんなんだから染谷先輩も落ちたんだな?」 まこ「……やかましい、1番早かったのは黙っとれ」 優希「1番は咲ちゃんだじぇ!!」 咲「こっちに飛び火した!?」 7月■日 全国大会前にそのための買い物に行くことになった 俺は家にあるものでいいんだが、女子はそうもいかないらしい まぁ女子5人に荷物持ち1人になるのは行く前から分かっていたよ でも部長、笑顔で下着売り場まで俺を連れていくのは勘弁してください、 咲もこれどう?とか持ってくるな!!お前に黒は似合わねぇよ!!そもそも胸足りてねーよ!! しかし和が持っていたのは……すごく、大きかったです…… さすがに長時間居る訳にもいかないので別のところを見ていたら、風越の福路さんと龍門渕の天江さんと国広さんに会った 福路さんは部の買い出し、天江さん達は買い物に来ていたらしい 何度か会っている人達なので普通に雑談した それなりに仲良くなれたので、連絡先を交換した。3人の中で唯一携帯を持っていた国広さんとだけだが 天江さんは大丈夫らしいが、福路さんは携帯を持っていないので、とりあえず俺の番号をメモして渡しておいた 近い内に買うと言っていたが、大丈夫だろうか そうこうしているうちにみんなも戻ってきて、買い物の続きをした とりあえず優希が買おうとしたタコス手作りキットとかいう胡散臭いのはみんなで止めた 夜に国広さんとメールしたが、結構話しやすい、いい人だった 和「今度は風越と龍門渕にまで手を出しましたよ」 久「龍門渕って確か全員一緒に住んでるようなものだから、一気に5人分ゲットかしら」 まこ「どうじゃろな。龍門渕家の連絡先から個人用の連絡先ってゲットしそうじゃな」 咲「すでに1人はゲットしてますし、時間の問題だったり……」 優希「ぐぬぬ……」 7月◎日 明日から夏休みだ 今日は部長は学生議会の仕事があり、染谷先輩も家の手伝いがあるらしく部活は休みだった それでもなんとなく1年生全員部室に集まってしまった そのまま特に打つわけでもなく、ダラダラ雑談したりちょっとしたゲームをしたりして過ごした 特に示し合わせたわけでもなく揃うなんて、思えば馴染んだもんだな 改めて思う、男子1人で他全員女子なんて状況、よく慣れたな俺 最初は誰か男入らねーかな、って思ったりもしたけど、他に男がいないならいないでなんとかなるもんだ 前に、麻雀部の今の状況は羨ましいけど俺じゃなきゃ無理だ、って言ってきた友達がいたが、俺は特別何かしてるわけじゃないんだがな 普通に話して、普通にやってるだけだ 今日だって男女比はアレだが、普通に友達同士で駄弁ってただけだしな 特に身構えたりしないで普通でいいんだ。普通で そういえば、夏休みの宿題を大会前に片付けようって話が出たな カピー見たいって話から俺の家ってことになったし、掃除しとかないとな ベッドの下はダミーでヤングガン●ン数冊置いて、本命は本棚の辞書カバー裏に移動させとこう 和「結局今も男子は須賀君1人ですしね」 久「結構勧誘したんだけどねー」 咲「私なんて京ちゃんに引っ張られてきましたし」 優希「まぁ結果オーライだじぇ」 まこ「ところでこの辞書カバー裏の確認は?」 咲「明日にでも」 久「任せるわ」 7月☆日 今日は麻雀部全員で染谷先輩の家にバイトに行った なんでも浴衣デーということで浴衣でバイトすることになった 夏祭りの時も見たが、全員の浴衣姿はまた素晴らしいものだった ただ、咲が転んで浴衣が着崩れた瞬間、下着が見えた 付けてない&履いてない、はやはり都市伝説だったか……三咏木プロの試合を追うのやめようかな しかし浴衣で動いていると結構着崩れるものだな 俺も気付けば着崩れて半分肌蹴たような状態だった たまたま気付いた時一緒に打っていた女子中学生には悪いことしたかな、顔逸らしてたし 確か、和と優希の後輩だったっけ。合宿にも来ていたとか 今度ちゃんと挨拶しとくか 咲「浴衣が着崩れて胸元ガッツリ開いてて最高だったんですけど次の浴衣デーはまだですか?」 和「そうですね。正直写真を撮っておかなかったのをかなり後悔したので是非私も」 優希「おかげでムロマホも京太郎の話を聞きたがってたな。記憶には焼き付けてるけどやはり写真や実物がいいじぇ」 久「落ち着きなさい1年生。そりゃ色気があって正直抱いて欲しいくらいだったけど落ち着いて冷静にね」 まこ「あんたも落ち着け。あの頃は忙しかったが、各方面に評判じゃたからちゃんと次回を企画しとる」 7月★日 今日は1年生全員で夏休みの宿題を進めるために俺の家に集まった 高校に入ってから、咲以外の女子を家に上げるなんて初めてだから少し緊張した まず予想していたが、カピーがモフられた。諦めろ、お前の宿命だ 何より和の胸に埋まったりしてたんだから代わってほしいくらいだ!! 一通りカピがモフられた後は、普通に宿題を進めた 宿題は毎年夏休み終盤前には終わるようにやってるが、今回は7月中が目標だ ちなみに和はいつもは計画的に終わらせるタイプらしい。和らしい 咲も割とコツコツやるが、必ず最終日まで忘れている宿題があるんだよな。今年はそんなこと無いと思いたい 優希は……まぁ聞かなくても分かる。数学写すなよ 和に教わったりしたこともあって、今日だけでかなり宿題が進んだ この調子なら7月中に終わらせることも充分にいける 明日から部活終わってから部室で宿題をやろうと決めたところで解散した 夜にネト麻で知り合った人たちとメールしていたら、なんと全員がインターハイの時期に東京にいるらしい それぞれと予定が合う日に会うことになった しかしこんな偶然があるとはな。まさか何人かインハイに出場する選手が混じってたりするのか? 考えすぎかな、せいぜい何人か応援で行く人がいるくらいだろう 和「そういえば結局優希だけ宿題が終わってなくて結局大会で忘れてたとか言って提出できませんでしたね」 優希「だ、大体インターハイに出るんだから宿題くらい免除でもいいはずだじぇー!!」 久「さすがにそれはできなかったわ。頑張ったけど、あくまで初参加の学校だしね」 まこ「そもそも夏休み入る前から宿題ははよーやっとけって言うとったじゃろ?お前さんのせいじゃ」 咲(実は問題集1冊忘れてて京ちゃんに泣きついたなんて言えない……) 7月▲日 この前から携帯の電池の調子が悪いので携帯ショップに行ったら、風越の福路さんと池田さんに会った なんでも、インターハイ前に連絡を取り合うために携帯を買いに来たらしい ちょうどいいからという理由で俺も携帯選びに付き合った 機会類が苦手らしいので操作が簡単なのをということだった でも池田さん、老人用やキッズケータイは女子高生に持たせる物じゃないでしょう 色々迷ったが、結局は操作が比較的楽で安い、古い機種にした その後さっそく使い方を教えたが……機械に関しては咲以上にポンコツなんですね なんとか電話の掛け方や取り方は教えた とりあえず、以前の約束もあったので俺の番号を教えておいた メールの練習するためにということでアドレスも教えたが、大丈夫だろうか それとついでに池田さんの番号とアドレスも交換した でも池田って友達にもいるんだよなー……登録名、池田(猫)にしとこう 久「どうりで美穂子の携帯、新しいのにやたら古い機種だったのね」 咲「私以下って酷いよ京ちゃん!私は新しい携帯も使えるよ!」 和「でも借り物で咲さん自分の携帯持ってませんよね?」 まこ「サラッと風越2人の連絡先もゲットしとるぞ」 優希「キャプテンの方はともかく、池田は(猫)だし大丈夫だじぇ」 7月◆日 夏休みなので少し遠出をしようと思い、電車に乗った しかし電車を間違えるは、長時間寝てしまうわで目が覚めたら見知らぬ場所だった どうやって帰るか悩んでいた時 「ワハハ、君は確か清澄の男子だったかー?」 鶴賀の中堅、蒲原さんと大将、加治木さんがいた 蒲原さん達は鶴賀の麻雀部5人でドライブ中だったらしい 訳を話すとドライブついでに清澄まで送ってくれると言ってくれた 少々申し訳ないが、お言葉に甘えて送ってもらうことにした 車には鶴賀の麻雀部全員が居て、内3人とはすでに連絡先の交換もしていると言うとかなり驚いていた 特に加治木さんは 「私はあんなことまでしたのにどうやって……」 等と言っていた。その隣でモモが照れるっすとか言っていた しかしこれで清澄まで行ければ後は歩いて帰れる、本当に良かった。 と、そこまでは思っていたんだ、うん 感謝はしている。これは本当に。心の底から ただ……あんな運転なんて、想像できるわけがない ゆれる、なんて生易しいもんじゃない 昔咲の家族と一緒に行った、古い遊園地のジェットコースターを思い出した そういえば、あの時照さんジェットコースターで回りながら自分の腕も回していたっけ 咲は泣きながら拒否していたけど、それが正解だったんだよな…… シートベルトをしていたはずだが、それでもぶつかりそうで危なかった 何度かこっちぶつかりそうな加治木さんやモモを庇ったりして、抱き着いたような形になってしまったが、やっぱり駄目だったかな 2人ともほとんどこっちを向いてくれず、全く喋らなくなってしまった なんとか帰り着いた時、なにかあった時のためにと蒲原さんと一緒に加治木さんも連絡先は交換してくれたから、嫌われてはいないと思う とにかく体のあちこちが痛い。早く休もう まこ「鶴賀制覇、早かったのぅ……」 優希「京太郎に抱きしめられるなんて……そんな時こそステルスすればいいじぇ」 和「全く羨ま……じゃなくて安全運転が大事ですよね」 久「それにしても抱きしめたぐらいじゃなんにも思わないのかしら」 咲「昔散々お姉ちゃんとやりましたから……遊園地の時も隣の取り合いでした」 7月▼日 部長が大会前の休養ということで急遽休みになった 暇なのでネト麻でもしようと思ったら、ハギヨシさんも休みで暇らしく、屋敷に来ないかと誘われた という訳で龍門渕家の屋敷に行ったが……でけーわ 本物の金持ちというものを見たね 屋敷の中に入ると、なんとメイド服の一さんが出迎えてくれた 本物のメイドなんて初めて見た そのままハギヨシさんの部屋まで行き、ハギヨシさん、歩さん、一さん、そして俺、というメンバーで麻雀を打つことになった といっても練習などという訳でなく、適当に雑談しながらののんびりとした麻雀だった ハギヨシさんがわざと国士を狙ったり、歩さんが衣さんのような口調で話して噛んたり、一さんが部長のツモを真似しようとしたりとなかなか楽しかった 俺は咲のように嶺上開花を狙ったが……そもそも槓すらできなかった そんな風に過ごしていると、麻雀をしていることが気になったのか、龍門渕のメンバー全員がハギヨシさんの部屋に集まっていた 皆さんいい人で、楽しく話しながら麻雀をした ただ、最後に少し本気を出そう、というハギヨシさんの提案で、俺、ハギヨシさん、透華さん、衣さん、というメンバーで打つことになった 今になって思うが、なんであの時の俺はこのメンバー相手に打とうと思ったんだ。なんか透華さんすごい静かになってたし 結果は……言うまでもなく俺が最下位だった それ以外はほとんど差がないような状態だった ただ、オーラスすごい低い手だが、和了れた 少しは成長しているということだろうか 帰りは疲れて寝てしまったという透華さん以外、全員が見送りに来てくれた またぜひ打とう、ということで全員と連絡先の交換をした 透華さんの分は一さんから教えてもらった 次こそ全員ゴッ倒す!!とまではいいから、もう少しくらい和了れるようになりたい 久「速攻で龍門渕制覇!?」 優希「し、しかもなんかとんでもないメンバーと打って和了ってるじぇ!?」 咲「えっと、この日の翌日に京ちゃんに会ったけど、普通だったよ?」 まこ「こいつなんかオカルト持っとるように思えてならんのじゃが……」 和「そ、そんなオカルト……ありえませんって……多分」 久「せめて自信満々に言って欲しかったわ」 8月×日 今日、ついに東京に着いた 今日は宿泊施設に行くだけだった。うん、俺1人なのは分かってた 少し買い物ついでに周辺を見たが、人が多い。人がゴミのようだ 咲じゃないが迷子になりそうだ 宿泊施設周辺を少し見て回った。ついでにコンビニでみんなにお菓子等を買った そういえばその時珍しい恰好の人達がいたな ジャージに動物がプリントされたTシャツに、夏なのに異様に厚着をしている人に……後は普通の恰好の人だった しかし厚着の娘と、厚着の娘に似ているが普通の恰好をしていた1人はなかなかのおもちだった 特に厚着している方は、目立たないがあの集団ではトップだろう そういえば、厚着の娘に似ている娘と目が合った気がしたが……なんだろう、不思議な感じがした インターハイの開会式は明日、まぁ俺は雑用や応援だけだが、今日は早く寝よう そういえば、ネト麻の6人も今日東京に着いたってメールがあったな 明日になったら予定がはっきりするから、会う日を決めようって、それぞれ言ったけど、全員インターハイ関係で東京に来てたとはな 明日の組み合わせ次第で応援する日とか決めるんだろうな インターハイ、メインはみんなの試合だが、ネト麻仲間に会うのも楽しみだ 咲「私そんなに迷子になってないよ!」 久「咲、それ須賀くんの目を見てはっきりと言いなさい?言えるならだけどね」 まこ「しかし厚着にジャージ……どう考えてもこいつら阿知賀じゃろ」 和「ええ……穏乃は制服以外ほぼジャージでした」 優希「ほぼジャージとは……とんでもない奴だな」 久「ほぼタコスの優希が言うの?」 8月○日 今日は開会式と抽選会だった ついつい全国まで来たと思ってテンションが上がってしまって開会式で大声を出してしまった……周りから結構見られてたな しかし全国……すばらしいおもちの持ち主もたくさんいた 特に巫女服の高校……永水か。あそこはもう素晴らしいの一言に尽きる シードで清澄とは2回戦で当たるのか……試合の録画は必ずしておかないとな さらに様々なおもちの持ち主がいて、目が離せないな そういえば強豪校2校といきなり2回戦で当たることになったな……大丈夫だろうか 何かしてやれることはないかな……タコスでも作ってみるか? 龍門渕のハギヨシさんが居たし、聞いてみよう それと、今日ネト麻仲間と合う日を決めた もっとも忙しいらしいので昼を一緒に食べたり、軽く話したり程度で1日一緒に観光、等はみんな難しいらしい まぁ俺もあんまり遊んでいるわけにはいかないし、丁度いいかもしれない 今日はここまでにしておこう 明日、ハギヨシさんのところを訪ねてから出かけよう 久「全く……あの時は少し恥ずかしかったわ」 まこ「まぁ、そんだけ京太郎も気合い入っとったんじゃろ」 和「でもやっぱり胸ですか……」 咲「…………」ペタペタ 優希「咲ちゃん、それのどちゃんの前でやったら虚しくなるだけだじぇ?私もよくやったし……」 8月△日 今日からインターハイは本格的に試合が始まった ただ、清澄の試合はまだ先なので今日は各自、自由だった 朝、少しハギヨシさんにタコスのレシピを聞いた 知っているか不安ではあったが、問題無かったらしく、分かりやすくそして丁寧に教えてくれた 昼はネト麻仲間のTOYONEさんと会った うん、まさか俺が見上げる必要があるほど背が高い女の人がいるなんて思わなかったよ ハンドルネームTOYONEさん、本名姉帯豊音さん、宮守女子の大将らしい まさか本当にインハイ出場してる人が来るとは思ってなく、かなり驚いた 向こうも俺が年下の男と知ってかなり驚いていた まぁ、もともとネト麻でよく話していた訳だからすぐに打ち解けられたが 少しした後、実は少し不安で友達に来てもらっていると言ってきた 女の人だし、警戒するのは当然だろう。というか会った時から後ろの4人見えていたし 結局宮守女子の5人全員と昼飯ということになった そこで改めて自己紹介した 先鋒の小瀬川白望さん、なんか美人なんだけど常に気だるそうにしてるおもち多めの人だ 次鋒のエイスリン・ウィッシュアートさん、海外の人ということもあるがかなり可愛かった 中堅の鹿倉胡桃さん、衣さんと同じか、それより小さい人だ 副将で部長の臼沢塞さん、結構しっかりした人だった。腰がいい感じだった 全員3年生で、今年がインハイどころか大会自体初出場らしい その後、軽く打ったが……うん、インハイ出場の選手相手に勝てる訳ねーわ いいけどね。飛ばされるの慣れてるし。焼き鳥とか日常だし。アレ?目から汗が…… その後も楽しく過ごした 別れ際に、順当に行けば2回戦で清澄と当たること、絶対に負ける気がないことを、改めて言われた それはこっちもだ。初出場なのも、後が無い人がいるのも、同じだ 選手じゃない。けど、清澄だって優勝する気で来ている。そう言った お互い、恨みっこなしってことで、そう臼沢さんが締めて、別れた 後から5人全員からメールが来てた。みんないい人だ 宮守女子の人と会ったということは黙っておこう 余計なことを言う必要ないだろう 明日、タコスでも作ってみるか 久「何をやっているかと思えば……」 和「また女の子と……それも対戦相手になるかもしれない人じゃないですか!」 優希「お、落ち着くんだじぇのどちゃん。ほら、最後はタコスのことだし」 咲「なんとなく、私は予想付いてたよ。むしろ、まだ落としてないっぽいから安心した」 まこ「それでいいのか?……わしら麻痺してきとらん?」 8月□日 午前中、本格的にタコスを作った ハギヨシさんの指導もあって、我ながらなかなかのものができたと思う たまたま居合わせた龍門渕の人達に食べてもらったら、かなり好評だった 井上さんはおかわりを要求するし、国広さんは自分も作ってみたいと言っていた 本格的に執事にならないかとスカウトされたが、遠慮しておいた でも才能がある、とか言われてその後も色々と教わった 昼に、約束していた通り、ネト麻仲間の膝枕さんとソムリエさんに会った 公園で膝枕して待ってる、とか言われて冗談だと思っていたが、本当にいたよ しかもどこかで見たことあると思ったら、全国2位の千里山高校の先鋒、園城寺怜さんと大将、清水谷竜華さんだった インハイ出場選手どころか、とんでもない有名人に会うなんて誰が想像できるか 改めて自己紹介して、適当な店で昼食にした しばらくお互いの話をした。地元の話、部の仲間の話、太ももと胸の柔らかさの話(主に怜さんが竜華さんについてだが) 赤面して怜さんを止める竜華さんが落ち着いた頃、怜さんと竜華さんは時間だからここまで、ということになった お互いのブロックが違うので決勝戦まで応援すること、今度は二人の友達のセーラさんという人も連れてくるという約束もしてくれた 2人ともいい人だった。特に竜華さんはすばらしいおもちの持ち主だった 決勝までは、清澄と千里山を応援しよう 勿論1回戦は宮守も応援する さて、明日のタコスの準備してから寝よう 久「またすごい人と知り合ってるわねぇ」 まこ「千里山の園城寺と清水谷って、宮永照ほどじゃないがかなりの有名人じゃぞ」 和「でも確か準決勝で穏乃が……グッジョブです」 優希「のどちゃん黒い黒い。私としてはあのタコスをすでに龍門渕のやつらに食べられてた方が問題だじぇ」 咲「私も私も。この時以前の京ちゃんの手料理なんて中学の時の調理実習くらいでしか食べたことなかったのに」 久「ちょーっとそっちについても聞かせてもらえるかしら?」 まこ「おう、キリキリ吐かんかい」 和「咲さんが作ってもらったものをまた作ってもらいましょうか」 優希「タコスも追加でー」 咲「あ、アレ?なんで私が責められてるの!?」 8月●日 ついに始まった清澄高校のインターハイ1回戦 部長やっぱりすげーわ。最後に相手を飛ばした時とかかっこよすぎる 今更だが試合中だけ髪を結んでるけど、可愛くて結構好みだな すげーかっこいいのに、そういうところがあるとか色々とすごい 宮守も無事に勝ち抜いたみたいだった 2回戦で当たるのか……2回戦からは2校が勝ち上がれるし、清澄と宮守の2校、とかならないかな 相手が姫松とおっぱ…永水だから厳しいって染谷先輩言ってたっけ でも頑張って欲しいな そういえば、変わったこともいくつかあった 帰り道に1回戦突破記念で何かお菓子でも買っていこうと思ったが、何故か期間限定のお菓子が売り切れていた 期間限定の割りに美味かったからみんな好きだったのにな 誰か買占めでもしたか? それと、コンビニから出た時、コンビニの袋をいくつも持ってる人を遠目で見かけた あの後ろ姿は咲だったのか? 結局帰ったら咲は居たし、コンビニの袋なんかも持ってなかった なんだったんだろう? 久「…………」 和「部長?なんで黙って……何こっそり髪結ぼうとしてるんですか!」 まこ「うわ、にやけ顔隠しきれとらんぞ」 優希「髪なら私も結んでるのに……部長みたいなのがいいのか?」 咲「私も昔みたいにしようかな……それにしても最後の誰だろ?」 8月◇日 東京に来てからみんないくつかの名所を見たりしていた だけど、咲だけどうも元気がなかったり、出かけなかったりしているので無理矢理連れ出した 最初は乗り気じゃなかったが、この前たまたま見つけた地元にないような大きな本屋に連れて行ったら目輝かせて本を物色していた 照さんのこととか色々複雑かもしれないけど、これがいい気分転換になればいい 結構な量買っていたので、昼に宿舎に帰った みんな出ているみたいだったのでコンビニで適当な弁当を買って咲と食べた 咲は買ってきた本を読みたそうにしていたので、午後は1人で出かけた 適当に見ていた時、たこ焼き屋に眼鏡を掛けたすばらなおもちの持ち主がいた 和ほどはないが、スポーツをしていたのか健康的な感じのするいいおもちだった。隣にいたポニテは知らん 「なかなかいいおもちだ」つい、口に出ていたらしい。 が、俺以外の声も聞こえた 隣を見ると、そこにもおもちを持った長い黒髪の娘がいた 今思い出すと、東京に来た初日に見た娘だ 向こうも驚いた顔をしていた。俺だって大概驚いたが 「あなたも……おもち好きですか?」 返事に迷う必要はなかった その後数時間、俺はおもち好きの同志、松実玄さんとおもちについて熱く、熱く語り合った 名残惜しかったが、お互い素晴らしいおもちを見つけたら教え合う、という約束をして俺達は別れた 東京に来て、素晴らしいおもちと出会えたが、こんなに素晴らしい同志と出会えるなんて思っていなかった ありがとう、東京 ありがとう、インターハイ そういえば、お互いの名前やメルアドは教えたが、どこの高校かは言わなかったっけ ま、大丈夫か。俺達にはおもちがあればそれでいい 優希「……のどちゃん」 和「……こういう人でした。初めて会った時も私の胸見てました」 久「ほんっとに何やってるのかしら」 まこ「お、復活したか。しれっと髪結んどるのか」 咲「京ちゃん……前半の感謝の気持ちを返して」 久「さて、おもちは置いといて。何デートしてるのかしら?」 優希「さーきーちゃーんー?」 和「長い付き合いですからある程度はと思ってましたが……これはさすがに」 まこ「無視はできんな」 咲「ま、また私ー!?悪いことはしてませんよ!?」 久「連れ出した、って書いてあるし……手は握られた?」 咲「え……その……京ちゃん強引で……」 まこ「アウト。罰ゲームじゃな」 優希「確保だじぇー!」ガシッ 和「逃がしませんよ」ガシッ 咲「え?い、いつの間に!?」 久「さて……覚悟しなさい」ワキワキ 咲「や、やめてーー!!」 ※この後めちゃくちゃくすぐられた 8月▽日 みんなは明日に向けて練習していた 明日は強豪の永水や姫松と当たるのだから当然だろう 俺は雑用、だけど別に苦でもないし、みんなのためだ 買い出しに出た時、たまたまたこ焼き屋を見つけたので寄った 値段の割に量があるのでみんなの分も買った。丁度頼んだ分で最後だったらしい 買って帰る時、ポニテの人が入れ違いに店に来た 元気よく買いに来たみたいだったが、俺の分でもう最後だ。それを知ると、いきなり話しかけてきた 「なぁ金髪のにいちゃん。ちょーっと譲ってくれん?」 これが巨乳なら譲ってもよかったが、貧乳のポニテだった。正直無視したかった 「えーやろー?ほら、あれや。インタビュー受けた時、金髪イケメンが譲ってくれたたこ焼きのおかげで勝ちました、言うたるからな!?」 どんな交換条件だ、と思ってよく見たら、明日当たる姫松の愛宕洋榎だった 「なんや?サインか?たこ焼きと交換でどうや?人数分書くで?」 対戦校のエースのサインを試合前日にもらうとか、どんな冗談だ 高校名を出すのも面倒っぽかったのでそのまま丁寧に断りたかったが、なかなか折れない 「よっしゃ分かった!ここでネタやるから、おもろかったらたこ焼きな!?」 絶対に笑うものか、そう思った 本場大阪人はさすがだった。どちくしょう 約束通りたこ焼きはひとつ譲った。もちろんお金ももらった それから近くのベンチで話ながら一緒に食べた 「なかなかツッコミのキレがええな。見どころあるで!」 そんな理由で連絡先も交換した。こんなのが主将でいいのだろうか姫松高校 「清澄かー。楽しみにしとるで!ほななー」 なんだかんだで清澄だと言っても普通にボケとツッコミの応酬だった 歯に青のり付いてたが、あえて何も言わなかった。笑ってしまったのが悔しかったし、これくらいいいだろう しかし、試合前日の日記がその対戦相手とか、書いてしまってからだがどうなんだろうな 明日の試合、俺にできることは少ないが、やれることはやろう とりあえず気合い入れてタコス作るか 久「あー……これもあったからやけにこっち気にしてたのね」 まこ「あのたこ焼きも数が少し少なかったんはこういう訳じゃったか」 和「試合前日に対戦校と、なんてよく仲良くなれますね」 優希「きっかけもたこ焼きだしなー」 咲「これは京ちゃんもだけど、この人もそういう人だからじゃない?」 洋榎「これや!次にガースーに披露するネタはこれに決まりや!!」 絹恵「お姉ちゃん、古いネタ帳見るんはそれくらいにして掃除せーへん?オカン帰ってくるで?」 洋榎「まぁ待ちや。ちょい古いネタやけど、またガースーの大爆笑をやな」 絹恵「あ、オカンおかえりー」 雅枝「……洋榎?大掃除もせんと何しとるん?」 洋榎「……ちゃ、ちゃうんやで?これは新ネタを」 雅枝「ええから掃除!!」 8月■日 インターハイ2回戦、今日は雨だった 2回戦強豪相手だったけど勝ったー!! 優希がマント着ていったり、染谷先輩があっという間にトップ取ったり色々あった 部長はなんか不調っぽかったが、大丈夫だろうか?和のエトペンも無事か?何かあったらハギヨシさんから教わった裁縫で直せるかな 途中巨乳巫女……じゃなくて永水がかなりやばそうな感じだったけどなんとか勝った でも正直宮守が負けたのは残念だ。後で連絡するべきか?いや、勝っといて連絡ってのもなー。もう少し考えよう 勝ち残ったのは清澄と姫松、姫松かー。普通に見れば順当なんだろうがなー 会場から出る時少し愛宕洋榎さんとすれ違った これ見よがしにこっちをドヤ顔で見たのが少しイラッときた 後でたまたま見つけたおいしそうなからあげの画像を送ってやろう。深夜の揚げ物なんて食べれないような時間に なんにせよ、2回戦突破おめでとう 夜に少しコンビニに行った 帰り道、とんでもないのに声を掛けられた 背は優希と変わらないくらいだ なのに……なんだあの和並のおもちは 油断して2度見したぞ 曰く、傘が壊れてしまったから途中まで入れてくれないか、ということだった どこまでか聞いたら、少し遠回りする程度だったので目的地まで一緒に行った 道中色々話して驚いたが、この娘もインハイ出場選手だった 有珠山高校の真屋由暉子、同じ1年生だった 聞いてから思い出したが次の対戦校だった 別に向こうも気にしてないみたいだったので気にしなかったが しかし、さすがに初対面の男に傘に入れてくれは危なくないか?そのおもちなら尚更だ そしたら本人は「そうですか?あなたは、大丈夫な気がしましたよ?」と言ってくれた 複雑だが、今後はやめておくように言った 宿まで送っていくと、心配したのか有珠山高校のメンバー全員が外に居た 送ってくれたことのお礼を言われ、由暉子とは連絡先を交換した 「また会いましょう京太郎。明後日は恨みっこなしですよ」 そう言って別れた。同学年だから、ということでお互い下の名前で呼び合うということにもなっていた しかし……優希と同じくらいの身長で和と同じくらいのおもち……とんでもないのがいたもんだ 写真こそゲットできなかったが、これは玄さんに報告だな 優希「……私と同じくらいの身長で」ジー 咲「……和ちゃんと同じくらいの胸」ジー 久「なにそれ。反則じゃない」ジー まこ「近くで見れんかったからよく分からんが……どえらいもんじゃな」ジー 和「だ、だから胸は……」 久「……揉んだら大きくなるのかしら」ヒソヒソ 優希「揉んでもらったら、じゃないか?」ヒソヒソ 咲「確か好きな人とか……でも遺伝もあるんじゃない?」ヒソヒソ まこ「遺伝か……愛宕のとこの姉妹は全然じゃぞ?」ヒソヒソ 和「む、胸の話はいいでしょう!」 久「……とりあえず和の揉む?」 和「!?」 爽「ねー、揉んでいい?」 由暉子「優しくですよ?」 揺杏「ほんっと無抵抗だな」 誓子「いいのかな……」 成香「あの、嫌なら嫌って言った方がいいですよ?」 由暉子「優しくなら大丈夫ですよ。でも、本命には激しくお願いしたいですね」 8月◎日 今日は色々驚いた インターハイ準決勝第1試合 照さん容赦ねーなー。本気で怒った咲が麻雀打つ時と同じくらい怖かった 怜さんと照さん応援するかなー、とか思ってたけど……玄さんなんでいるんだよ 全然そう見えないが、準決勝まで勝ち残るほどの学校だったのか 知ってるの3人とか誰応援しろってんだよ! 結局は照さんが圧倒的だったけど……怜さん、大丈夫かな 玄さんには後でおもち関係のメールでもすればいいか 昼にネト麻仲間の姫様さんからメールがあった なんでも、しばらく会えそうな時間が無くなるから昼に会えないかというメールだった 試合を見ながら昼食が取れるところ、ということだったので会いに行ってみたら……永水女子がいた 姫様、っていうのは先鋒の神代小蒔さんだったらしい 選手じゃないが、昨日の今日でちょっと気まずいわ でも、みなさんいい人だったので自然と打ち解けることができた 適当に試合を見ながらだったが、それなりに楽しく過ごせた 何より神代さんがいい人というか、いい子だった。年上にこの言い方はどうかと思うが、一番しっくりくる 短い時間だったが、昼を食べたところで別れることになった なんでも個人戦までの間、海に行くことになったらしく、時間が作れなくなったらしい しかも宮守の人達とも海に行くらしい なんだその想像するだけで広がる天国 本気でサボっていきたかった…… とりあえず全員と連絡先だけ交換した 一緒にいたロリ……じゃなく薄墨さん曰く、携帯やパソコンなど不慣れな人が多く、練習がてらメールに付き合った欲しい、とのことだった おもちがある美人とのメールを断る理由もないので快諾した 宿舎に戻ってみると、1年生3人がいなかった どうやら知り合いがいたとかで会場まで行ったらしい その時優希が余分に作っていたタコスを持っていって、中学の時の先輩に渡したらしい あいつもいいとこあるよな 試合結果はまさかの1位阿知賀、2位白糸台という驚きの結果だった 正直、白糸台と千里山だと思っていた 怜さんや竜華さんには悪いが、おめでとう、照さん、玄さん そういえば、夜に優希と和の中学の先輩という、新道寺の花田煌さんが訪ねてきた 優希と和への応援とタコスのお礼、そしてタコスのレシピが知りたいとのことだった 一応レシピは教えたが、分からないことがあった時のために俺の連絡先も教えておいた 照さんにあんなにやられていたのに、特に落ち込む様子もなかった。メンタル強い人だな 日記が長くなってしまったが、明日は清澄の準決勝 俺にできることは少ないが、応援やできることはやろう 手始めに、姫松の愛宕洋榎さんにおいしそうなたこ焼きの画像を送ろう 無論、深夜に 優希「こいつ、たった1日で6人の女子の連絡先を……!?」 久「しかもあの永水なんて……とりあえず和の揉みましょうか」 和「八つ当たりはやめてください!しかし、花田先輩の連絡先までさらっと……」 まこ「末恐ろしい奴じゃ……本人が無自覚なのが救いじゃな」 咲「えぇ……ところで、私ってお姉ちゃんみたいな雰囲気で打ちませんよね?」 久「…………」 まこ「…………」 和「…………」 優希「…………」 咲「え、違いますよね?あんな風じゃないですよね!?なんで目逸らすんですか!?」 久「……姉妹って、似るものよ?」 咲「部長!?」 8月☆日 インターハイ、準決勝 ついに、決勝進出!! もう応援してるだけなのにテンション上がったわー 途中まで臨海や姫松がかなりやばかったけどなんとか追い付いて2位に着いた ちなみに1位は臨海、先鋒の辻垣内さんとか相当すごかった 去年の個人3位は伊達じゃないな 姫松も頑張ってたけどなー、中堅の愛宕洋榎さんとか、2回戦ほどじゃないけどかなり稼いでた やはり昨日のたこ焼き、朝のお好み焼、そしての試合直前の串カツが効いたか(全部画像だけど) 部長が試合中にらまれていた気がするが気にしてはいけない なんか今も隣で鳴ってる携帯も気にしてはいけない 有珠山も少しだけ頑張って欲しかったんだがな 後半の追い上げは目を見張るものがあった。決して由暉子と和のおもちを比べていたわけではない 夜に衣さんと会った 東京では珍しく、月が綺麗な夜で、月明かりの中の衣さんは息をのむほど綺麗だった 少し歩きながら、決勝について話した 去年、衣さんたちは臨海が臨海に負けた時の話だった 衣さん曰く、アレでも臨海は本気じゃないらしい 決勝では当然本気だろうと、そしてそれに勝った白糸台も来る さらに驚いたのが、決勝に進出したもう1校、阿知賀と一度練習試合をしたという話だ 正直、俺なんかじゃどうやったら勝てるかとか、全然分からない でも、俺はみんなを信じて応援するだけだ 衣さんも笑ってそれでいい、と言ってくれた インターハイが終わったら、是非また打とうということになった せめて前よりいい結果が出せるよう練習しておこう 明日のため、できることからやっていこう とりあえず、玄さんの携帯にこっそり撮っておいた試合中の由暉子のおもち画像でも送ろう 久「ああ、『後輩にどんな指導しとるんや!!』って言ってたのはこのことだったのね」 まこ「何をしとるんじゃ……」 久「全く、私に言ってくれればもっといい画像用意してあげたのに」 和「それはちょっと……というか須賀君は玄さんにまで何送ってるんですか」 優希「この時かー……あの人すごかったじぇー」 咲「うん、みんなすごい人ばっかりだったね」 まこ「いや、お前さんほどじゃないと思うぞ?」 咲「え?そんなことないですよ」 優希「あの時の咲ちゃん、今まで相手した誰より怖かったじぇ」ヒソヒソ 久「ええ。心底同じチームで良かったと思ったわ」ヒソヒソ 咲「?」 8月★日 清澄高校全国優勝おめでとう!! すげーよ!!全国優勝だよ!!マジで!! 最初は照さんが超本気出してやばかったけどもう超接戦で、 最後咲がまくった瞬間なんて泣いちまっくぁwせdrftgyふじこlp 久「ちょっと、どうしたのよ?続きは?」 咲「そ、それが読めなくて」 まこ「どれどれ……うわ、なんじゃこれ」 優希「書きかけな感じもするじぇ」 和「思い出しました。この時長野県内の高校みんなで騒いでて、須賀くんが居ないんでみんなで連れて行ったんです」 久「あー、そういえば優希と龍門渕の井上さんと風越の池田さんで引っ張ってきてもらったわね」 まこ「とっさに隠そうとして、ってとこじゃな」 久「ま、仕方ないわ。あの時より嬉しいことなんてめったにないわ」 和「ですね」 優希「咲ちゃん、次のページは大丈夫か?」 咲「だ、大丈夫っぽいから読みますよー?」 ふぅ、やっと落ち着いた 前のページがぐちゃぐちゃになっちまったからこっちに続きを書こう どこまで書いたかな、トップはずっと白糸台だったけど、最後の最後でなんとか咲がまくったんだ どこが悪かったとか、どこが駄目だったとかなく、どの高校のどの選手も全力を出した、と思えるいい試合だったと思う 細かい順位は……どうだったかな、最後も僅差だったと思う とにかく優勝おめでとう みんなインタビューで大変そうだった、特に部長や和なんて泣いててちゃんと喋れたかも怪しかった その後、宿舎に戻ったら風越、龍門渕、鶴賀のみんなが簡単な祝勝会を開いてくれた というかさっきもそれで引っ張られてぐちゃぐちゃになったんだがな みんな祝ってくれて、来年はうちの学校だ、いやうちだ、とか言い合ってた 来年も清澄ですよ。そして、来年は俺もやってやる!! さて、団体戦の優勝はうれしいが、明日からは個人戦だ 長野代表は咲と和、そして風越から福路さんだ まだ応援頑張ろう 今気づいたが、知り合ったみんなからおめでとうメールが来ていた ただ、まだ会えてないネト麻仲間のお菓子大好きさんと百年生さんは、明日会えないかというメールだった 明日の昼にでも、また時間作るかな それと、愛宕洋榎さんから水着姿でポーズをとった画像が、玄さんから誰かのおもちの画像が送られていた 前者はおもちがないから削除して、後者はお礼を言っておこう 久「……えっと、そんなに泣いてたかしら?」 和「……いや、オーバーに書いてるだけじゃないですか?」 まこ「いやいや、がっつり泣いとったじゃろ」 優希「のどちゃん泣き過ぎてエトペン潰れかけてたじぇ」 咲「そういう優希ちゃんも泣いてたよ?」 まこ「泣とらんやつなんておらんわ。京太郎だって泣いとった」 久「……そうね。嬉しかったわ」 和「……えぇ」 優希「のどちゃんがまさか転校を賭けていた、なんて知った時は超怒ったけどな」 和「も、もう!それはいいんです!」 咲「あれは酷かったな……言ってくれても良かったのに」 和「そ、それは……心配をかけたくないというか、プレッシャーになってはいけないと思ったというか」 咲「くすっ、良いよ。結局転校無しになったんだし」 優希「だじぇ」 和「2人とも……」 ピリリリリリ 久「あら?電話かしら?もしもし?」 京太郎『部長?あ、いや元部長?すいません、電波の問題で今まで連絡できなくて』 久「す、須賀くん!?ど、どうしたの?」 京太郎『どうしたもなにも、もうすぐで鶴賀に着きますけど、俺はどうすれば?』 久「あ……やば」小声 まこ「おい、なんとかせぇ」小声 久「あー……ごめんなさい!!実は今まで連絡できなかったけど、鶴賀は大丈夫なの!」 京太郎『は、はい?それじゃ俺は?』 久「ごめんなさい!!そこから龍門渕へ向かって頂戴!」 京太郎『い、今から龍門渕に!?一体どれだけかかると思って…』 久「実は卒業式の時に渡そうと思っていた和の秘蔵セクシー写真があるのだけど……」 京太郎『何時間かかろうと、行ってきます!!』 久「さすがね。ありがとう。バニーガールとチャイナ服、どっちがいい?」 京太郎『…………どっちかひとつ、なんですか?』 久「……両方用意しましょう」 京太郎『そこにシビれる!あこがれるゥ!』 ガチャ 久「ふぅ……さ、続きね」 和「いや待ってください!!なんですかセクシー写真って!!いつ撮ったんですか!?」 久「やーねー。そんなもの無いわよ」 和「はい?」 まこ「おい、嘘ついたんか?」 咲「そ、それはちょっと……」 優希「かなり酷いじぇ」 久「何言ってるの。今から撮るのよ」 和「…………え?」 久「万が一、見つかった場合の保険も兼ねて、数枚撮っておきましょうか」 まこ「酷いのぅ。ほい衣装」 和「なんであるんですか!?」 優希「お、ナース服発見」 咲「わ、わぁ……こっちの服透けてる……」 和「じょ、冗談ですよね?結構可愛い服もありますけどこれは……」 久「あ、須賀くんに撮ってもらった方がいいかしら?むしろそうしましょう。さ、咲、続きよ」 和「待って下さい!納得してませんよ!?」 まこ「こっちがええか?」ピラッ 優希「これ、水着?」 咲「ほとんど紐じゃ……」 和「…………露出少ないのでお願いします」 8月▲日 今日から個人戦が始まった まだ予選だが、なかなかすごい試合もあった どういうことか、初戦が咲、竜華さん、豊音さん、愛宕洋榎さんだった 知り合いばっかりで約1名以外応援しにくいわ!! なんか豊音さん団体戦の時よりやばい感じしたし、愛宕洋榎さんは咲につっかかってるし そんなに「おもちつけて出直せ!!」ってメールが気に障ったかな。ちゃんとこれくらい、ってちゃちゃのんのグラビアまで入れたのに 竜華さんは割と落ち着いて打っていた。結局はギリギリで咲が豊音さんから直撃奪ってトップだったが 別のところでは和と小蒔さんという夢のような光景が広がっていた 観客に男性客が他の試合より多かったのは気のせいじゃないと思う 和は普段通り打っていたが、小蒔さんが後半大きい和了だったせいか3位に終わった。トップがもちろん小蒔さんだ 昼の時間、ネト麻仲間のお菓子大好きさんと百年生さんと会う約束をしていたので、待ち合わせの場所に向かった 待ち合わせ場所はそれなりに目立つ場所にしていたが、やけに人が多かった 何か有名人でもいるのか?と思ったら、いたよ有名人2人 白糸台の先鋒であり、チャンピオン、そして昔の知り合い、宮永照さん、なんでそんな目立つとこいるんだよ それと1年生で白糸台の大将、大星淡だった 照さんが俺のこと覚えているとも思わないし、何かの待ち合わせかと思った まさかネト麻してた相手がチャンピオンとか想像もできねぇって こっちに気付いた時、かなり驚いた顔をして「……京ちゃん?」って呼んでくれた 大星さんの方も「え?確か清澄の?え?アンタが!?」とか言ってた とりあえず手遅れかもしれんが目立つので適当に目立たない喫茶店に移動した 改めて、お菓子大好きさんが照さん、百年生さんが大星さんだと自己紹介してくれた しかし、ネト麻やって、リアルで会う約束して、それが昔の知り合いとかどんな確率だよ 照さんは結構俺のことを覚えててくれたようだった 一緒に遊んだこととか、懐かしそうに話してくれた 咲のことは「……私に妹はいない」って喧嘩はまだ続いているみたいだった じゃあ俺とどうやって知り合ったんですか?と聞くと 「…………知り合いの紹介」かなり苦しい返事だった さすがに姉妹喧嘩にどうこう言う気はないが、咲がいなかったら照さんと知り合ってないんだし、いないもの扱いはちょっとな 照さんは善処する、とは言ってくれた 「……テルーのそんな顔初めて見た」 と大星は驚いていた 大星は話しやすくて、なかなか気が合う奴だった 元々ネト麻のチャットでもよく話すが、リアルだともっとよく話す 「須賀京太郎?じゃ、キョータローね!私は淡でいいから!」と、出会って数分で下の名前で呼び合うことになった 2人とも個人戦に出場しているらしく、丁度試合が無い時間帯らしい 照さんは個人戦3連覇を、淡は咲へのリベンジがとりあえずの目標らしい とりあえずは二人も応援すると言った 「……同じ学校の娘よりも?」 照さん、そこはさすがに咲と和を応援します 「……仕方ないね。分かった」 照さんは少し膨れていた。雑誌とかで見る笑顔より自然な感じの表情で、かなり可愛かった 「私も応援しろー!テルーも咲もみんな倒す!!」 淡もそう言っていた 試合が始まるということで2人と別れた 照さん、俺は昔みたいに姉妹仲良いのが好きです そう言ったら照さんはかなり考え込んでいた 午後は、照さんは相変わらずトップで勝ち続け、淡は途中で当たった去年2位の荒川憩や去年3位の辻垣内智葉さんに苦戦していたが、頑張っていた 咲も大体はトップで、和もずっとトップとはいかなかったが、かなり安定した感じで勝ち残った 夜に何人からかメールが来た。個人戦に出場している人達だった 今日は調子が良かったという小蒔さん、相手が強かったがなんとか勝ち残ったという竜華さん ドヤ顔でたこ焼き持った写メ送ってくる愛宕洋榎さん、後で昼に照さんが食べてたパフェの画像送ろう 今度は2回戦みたくならなかったとでメールしてきたエイスリンさん、永水の小蒔さんや和の試合を見ていたという玄さん みんな頑張っているみたいだ 少し打ちたくなったな 書き終わったら、今日打てなかった優希や染谷先輩、部長でも誘って打とうかな 長くなってしまった、今日は何より照さんとまた会えたことがうれしかったな 昔みたいに、また3人で遊んだりしたいもんだ これはさすがに麻雀以外で、だが 和「……ネト麻で知り合った6人が全員インハイ選手とかそんなオカルトありえません」 咲「というかお姉ちゃんもネト麻できたなんて……」 久「ここまできたら何人と知り合うのか数えるのが怖いわ」 優希「そーいえばこの時京太郎と打ったっけ?」 まこ「いや、打っとらんの。やっぱやめたんか?」 久「あー……確かこの時丁度龍門渕の人と靖子が来てたのよ」 まこ「……おいまさか」 久「私と靖子と衣さんとで、ね?」 和「この時の須賀くんにそのメンツって……」 咲「……京ちゃん結構無茶するからなぁ」 優希「このメンツで打ったのに、翌日あのタコスが作れるとは……」 まこ「いや、お前さん何させとるんじゃ。そういや、目立つとこで宮永照と会うって、結構いろんな人に見られたんじゃないんか?」 和「そういえば一時期チャンピオン熱愛疑惑とかいう記事があったような……」 咲「……あながち嘘じゃないんだよね」 8月◆日 個人戦2日目 今日は午前中から永水の2人が絶好調だった 同じ卓の人が可哀想なくらいだった小蒔さん、団体戦の鬱憤を晴らすように四喜和を和了り続ける薄墨初美さん あんなすごい人と優希や和は打ってたのか……改めて同じ1年なのにすげーな 和の試合を見にいくと、阿知賀の人達と龍門渕の人達に会った どちらも和の応援みたいだったが、意外なことにこの2校は知り合いだったらしい 阿知賀の人達とお互いに自己紹介して、一緒に応援した 初めは男子1人ということで警戒されていたが、玄さんと同志だと言うと安心されたようなさらに警戒されたような微妙な顔をされた 心外だ。俺達は純粋におもちが好きなだけだ 龍門渕の人達も微妙な顔をしていた気がしたが、気にしてはいけない 和は愛宕洋榎さんと同じ卓だった 和はいつも通り打っていたが、なぜかやたらと愛宕洋榎さんは調子が良かった そのまま愛宕洋榎さんがトップで和が2位だった。その卓じゃおもちは最下位だったくせに 今度ハギヨシさんの手料理の写メ送ってやる 昼の時間、龍門渕の皆さんは帰ったが、俺は玄さんの提案で阿知賀のみんなと食べることになった なぜか高鴨がラーメンを熱望していたのでラーメンになった どうせだからと咲と和も呼ぼうとしたら、試合もあるからと遠慮された ラーメン屋に入ったらなんと千里山の怜さんと竜華さん、そして千里山の中堅、江口セーラさんがいた 会ったこと自体も驚いたが、何より怜さんがいることにびっくりした。この前倒れたばっかだろう 話を聞くと、ちょうど退院したばかりでラーメンが食べたいという希望からラーメン屋に行くことになったらしい まぁ、元気そうではあった ついでのような形になったが、この前言っていたセーラさんも紹介してくれた 男みたいな恰好とか言っていたが、個人戦の合間だからかセーラー服だった。似合っていると言ったら赤くなったのが可愛かった 阿知賀のみんなは試合したから知っているかと思ったら、たまたま別のとこで会ったことがあるらしい 大人数になったが、みんなでラーメンを食べることになった 色々話している内に信用してくれたのか、ラーメン屋から出て別れる時に阿知賀のみんなとも連絡先を交換した セーラさんはむしろ向こうから教えろと言ってきた。この人俺より遥かにイケメンじゃね? 午後、なぜか怜さんと、竜華さんとセーラさんを応援することになった 1人でほっとけないとか竜華さんは言っていたが、男にまかせるのはいいんですかね 竜華さんは昨日より調子よさそうだった。怜さんが退院して安心したからだろうか セーラさんは、照さんや絶好調の小蒔さん、新道寺の白水哩さんなどの有名選手と当たって苦戦していた そして、予選が終わった 竜華さんもセーラさんもなんとか勝ち残っていた 2人と合流して、別れる時「2人がそっちの1年生と当たっても恨みっこなしやで~」と怜さんが言っていた その時はこっちも咲と和を応援するし、その結果どうなっても恨んだりしない 夜に、咲、和、優希と軽く打った といっても俺なんかじゃ相手になるわけもなく、雑談しながらだった 2人は今日当たった相手について話したりしてくれた 和は団体戦の時よりかなり気楽そうな感じだった。さすがに転校云々がかかっていた時より楽に打てるらしい でも愛宕洋榎さんはうるさかったとか 逆に咲は気を張っているようだった 予選では当たらなかったが、この先勝ち進んでいけば照さんと必ず当たるんだ。当然だろう どんな気持ちか分からないし、俺にはどうもできないが、咲も照さんも、本来仲がいい姉妹だ 悪いことにはならないと思う 和「ラーメン、誘ってくれて良かったのに」 咲「うん、私もそう思う」 優希「遠慮しなくても良かったのになー。誘われれば私も言ったじぇ」 まこ「……自分を客観的に見れとらんのか」ヒソヒソ 久「ああ、龍門渕の一さんも『なんかやばい感じだった』って言ってたわね」ヒソヒソ まこ「さすがチャンピオンと姉妹っちゅうことか」ヒソヒソ 咲「どうかしました?」 久「……なんでもないわ。そのままの咲でいいからね?」 咲「?」 8月▼日 個人戦、3日目 今日からは直接順位に関係する試合だった 強い選手同士が当たることも増えるらしい また知り合い同士が当たるのかと思っていた1試合目、組み合わせを見て目を疑ったね 宮永咲と宮永照の名前があった どこかで当たるとは思っていたが、1試合目とかさすがに予想できない 咲が組み合わせを見てどんな顔をしていたか、見えなかった 部長達もどう言うべきか悩んでいるようだった だけど咲は、「じゃあ、いってきます」と、今までと変わらない感じだった せめてこれくらいと思い、俺も変わらないように「頑張れよ咲」と言った 何もしてやれないのが少し悔しかった 試合は、照さんが1位、2位が咲、という結果だった 試合開始も試合中も、咲と照さんは何か話している様子はなかった 試合自体も……同じ卓だった名前も覚えていない2人が可哀想だった ただ、最後に照さんが何かを書いた紙を咲に渡していた それを受け取った咲は笑って帰ってきた そして嬉しそうに、「これ、お姉ちゃんの携帯の番号だって」と言っていた 昔の咲と照さんに何があって、そして試合の後に何を話したのか分からない だけど、少しだけ昔みたいに2人は仲の良い姉妹に戻れたみたいだった その後も照さんは圧倒的に勝ち続け、咲も照さんほどではないが勝ち続けた 昼過ぎに、和の試合の応援に行くと、新道寺の花田さんに会った なんでも和の試合に新道寺の部長、白水哩さんもいるらしく、応援に来たらしい 和の応援もしたいけど、今は新道寺の部員として白水さんを応援するとか。真面目な人だ 途中から、花田さんの隣に新道寺の人が来た。大将だった鶴田姫子さんだった 初めは花田さんと話している俺を警戒しているようだったが、タコスを作ったのが俺だと分かるとすぐにお礼を言ってきた 相当好評だったのか、タコス 試合は白水さんが1位、和は2位だった。試合後、白水さんと和もこっちに来た 和は負けたことを気にしている様子はなく、普通に白水さんとも話していた 白水さんも花田さんと鶴田さんと親しそうに話している俺に驚いていたが、すぐに仲良く話せるようになった その後、白水さんはすぐに別の場所での試合、花田さんと鶴田さんはその応援ということで別れた 少ししてから、花田さんから2人に連絡先を教えていいかというメールが来たので、俺も二人の連絡先を教えてもらった それから俺は和の応援をしていた やはりインターミドルチャンプはみんな注目しているのか、人が多かった 和、小蒔さん、竜華さん、福路さん、という初日以上に夢のような組み合わせの試合では特に多かった 後、愛宕洋榎さんとセーラさん、そして淡と小走やえという人の試合がうるさすぎて少し話題になった なお、その試合は小走やえという人が僅差でトップだったとか 和「この時に仲直りできたんですね?」 咲「うん。この時から少しずつ話して、って感じで」 優希「良かったじぇ」 まこ「全くじゃな」 久「そうね。ちなみに仲直りしてからどんな感じなの?」 咲「えっと……京ちゃんの中学の時の写真を送って欲しいって言われました」 まこ「オイ」 咲「あ、後待ち受けにしたいから写メもって……でも私その辺り分からなくて……」 久「……やるわね」 和「ええ……少なくとも昔からの知り合いでもあったからでしょうか……」 優希「いずれにしても恐ろしいじぇ……試合でもえらい目にあったし……」 まこ「ところで写真は送ったんか?じゃったらわしにも……」 久「あ、抜け駆けしないでよ!」 咲「お、送ってませんよ!」 咲(こっそりお姉ちゃんが持ってた子供の時の京ちゃんの写真と交換では渡したけど……) 8月×▼日 個人戦、最終日 長かったインターハイも終わってしまえばあっという間だった 個人戦の優勝は、やっぱり照さんだった 団体での3連覇こそ逃したが、個人での3連覇は逃さなかった やっぱりすげーな照さん。一応お祝いのメールを送ったが、まぁ言われ慣れてるだろう 咲は8位、和は10位という結果だった。まぁ、1年生でここまでできたんだから充分だとは思う 咲も照さんと打てて満足そうだったし 閉会式が終わった後、永水のみんなに会った 軽く挨拶した後、これからはネト麻で他の4人とも打とうという話をした 優希が来年は負けないとか言ってたが、色々な部分ですでに負けてるぞ そして、新道寺の花田さんが優希と和に会いに来た 2人と打てなかったのが残念だったらしい ネト麻のアカウントだけ教え合っていたので、ついでに俺も教えてもらった 少ししてから鶴田さんと白水さんが花田さんを呼びにきた 軽く話した後、タコスのお礼ということで小さいチェーンを貰った ストラップかなにかだろうか?まぁありがたくもらって何かに使おう 長野に帰るのは明日なので、最終日ということで俺も同じ部屋で遅くまで打った この大会であったことや、対戦相手のこと、色々なことを話しながら遅くまでみんなで楽しく麻雀をした いっそ同じ部屋で寝るかと部長に言われたが、さすがに男子1人女子の中で寝る度胸はない ある程度で撤収させてもらった 久「この時無理矢理にでも引き留めておけば……」 まこ「やめんかい」 優希「京太郎争奪戦だったじぇ!」 和「すでに隣の奪い合いでしたけどね。咲さんが自然と須賀くんの隣をキープしていたのには驚きましたけど」 咲「なんというか……昔からの習慣で……」 久「うわー、暗に私はあなたたちと違うんです、って言ってるわー」 まこ「咲も結構やるのう」 優希「よ、この悪女!」 和「やはりこのアドバンテージは強いですね」 咲「そ、そんなにひどいことしてないのに!?」 8月○◆日 長野に帰ってきた 東京から帰るまで時間に余裕があったので最後に少しだけみんなで東京観光に行った 途中で阿知賀と千里山の人達に会った 阿知賀のみんなに会った時は和は嬉しそうにしていた ただ、阿知賀のみんなが優希を見た瞬間「憧!?」と言ったのはなんだったんだろうか 昔にそっくり、ってさすがに赤の他人でそれはないだろう そもそも優希と憧では色々と大きさが違う。大きくはないが、決して小さくもないのだから 染谷先輩が阿知賀の部長だという灼さんと軽く練習試合や合宿について話していた そのうち阿知賀と練習試合でも組むつもりだろうか 千里山の人達とは駅近くで会った その時2年生の船久保浩子さんと、1年生の二条泉さんも紹介してくれた 竜華さんやセーラさんは、個人戦で当たった咲や和と話していた 船久保さんがどこかで見たことあるなと思ったら、あの愛宕洋榎さんの親戚らしい どうやら船久保さんは愛宕洋榎さんから俺のことを聞いていたらしく、酷い男と言われていたとか 心外だ。ただ夜中においしそうなものの写メを送っただけなのに とりあえず優希の食べていたタコスの写メを愛宕洋榎さんに送っておいた そして、俺達は長野に帰った 駅に帰りつくと、出迎えがいっぱいいた 部長も聞いてなかったらしく、驚いていた まぁ、人数ギリギリの部が全国優勝ってどこの漫画だって話だし、人気も出るものかな 清澄の生徒もかなりいて、知り合いも結構いた どの人も「おかえりー」「おめでとうー」「タコス半額にしてやる」とか色々言ってくれた でも誰だ「須賀は爆発しろ」「死ね」「もげろ」って言った奴 とりあえず学校の部室に荷物を置いて別れた しばらくはとりあえず休みらしい また部活始める前に連絡入れるから、それまでゆっくりしろとのことだ 全国優勝したんだ、多少休んでもばちは当たらないだろう 咲、優希、和、染谷先輩、竹井部長、日記だけど、お疲れ様でした 久「この時は驚いたわ。小さい駅にあんなに人がいるんだもの」 まこ「あの動画におったみんながきとったの。わしは帰ってから常連がみんな店におってびっくりしたわ」 咲「あんまり話したことない人もいてびっくりしたなぁ……」 優希「中学ののどちゃんの時より多かったな」 和「ですね。やっぱり個人より団体の方が地元の人もうれしいんでしょう。私もインターミドルの時より嬉しかったですし」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6185.html
特別編 文化祭おまけ 照「…………」紅茶まみれ 咲「あ、えっと……その……」 「み、宮永さん!?も、申し訳ありませんお客様!!」 「すぐに何か拭くものを!!」 照「……咲?」 咲「ひっ!?」 照「怒ってないよ?ただ、さすがにこれは無いよね?」 咲「お、お姉ちゃんごめんなさい……」 照「転んで飲み物を狙ったようにかけるなんて……私でも中1までしかやってないよ(ボソッ)」 咲「うぅ……」 京太郎「……咲?それに照さん!?」 照「京ちゃん!?そ、その恰好……」 京太郎「あ、やべ……ゴホン、照お嬢様、一体どうなさいました?大体の予想はつきますが……」 照「て、照お嬢様!?」 咲「きょ、京ちゃん……その……」 京太郎「申し訳ありません、こちらの不手際でこのような不快な思いをさせてしまって……すぐにシャワーとお召し物のご用意をさせていただきます」 京太郎「おい、シャワー室と何か女子のジャージかなんか用意できないか?」 「シャワーはすぐいけると思うけど……ジャージなんて持ってきてる人いる?」 「いても汚れてたり使ってたりでしょ。宮永さんの制服とかは?」 咲「私メイド服で帰るの!?」 京太郎「さすがに原因とはいえ咲が可哀想だな……俺もジャージとかないし、俺の服貸す訳にもな……」 咲「お姉ちゃーん、京ちゃんの制服でいいー?」 照「おっけー」 京太郎「おい咲!?照さんもいいの!?あ、よろしいのですか?」 照「別にいい。それより」 京太郎「はい?」 照「執事が失態を犯して、何も無し?」ニッコリ 京太郎「はい、照お嬢様、アーン」 照「あーん……ん、おいしい」 京太郎「それは何よりです」 照「次は紅茶が欲しいかな」 京太郎「……照お嬢様?」 照「何?」 京太郎「差し出がましいことを言うようですが……さすがに男性の膝の上にずっと座っているというのは、少々はしたないのでは?」 照「執事が命令を聞けないというの?」 京太郎「……了解致しました。紅茶の砂糖はいくつになさいます?」 照「2つで」 咲「お姉ちゃんずるい……」 「執事な須賀くんの膝の上に座ってアーンまで……羨ましすぎる……」 「おまけにそのまま30分も……これがチャンピオン……」 「宮永さん、私にこの紅茶かけて」 咲「それ熱いやつだよね!?やめてって!!」 照「次はスコーンで、もちろん食べさせてね」 京太郎「……そろそろ勘弁してもらえませんか?」 照「……だーめ」 京太郎「かしこまりました……麻雀部の方に行くまでにはお願いします」 照「……京ちゃん次第かな」 この後、嫉妬の化身と化した咲とのインハイ時以上の対局が始まるのだった